「ぬる湯温泉茅屋根維持保全プロジェクトの会」は、国登録有形文化財である「ぬる湯温泉旅館」の茅屋根を維持・保全することで、福島市はじめ信達地方の歴史と文化と豊かなふるさとの景観を未来につなぐことを目的として、令和2年10月3日に発足しました。
「茅葺き」「茅採取」は、2020年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。茅(ススキなどのイネ科の多年草)は、かつては日本の里山の3割程の面積を占めたと言われており、農耕民族の生活と深い関係があり、さらには、人が関わることで豊かな生態系を育んでいる貴重な領域です。
しかし、我々は自然との関係を次第に失い、こんな里山環境もどんどん消失しています。
この貴重な茅場と茅屋根を維持することで、もう一度自然の有り難さを実感したいと考えています。
令和3年11月
会長 尾形 一幸